人々が自殺しない国 〜自殺率のデータを見て〜
今回の記事は自殺率についてです。
まず、自殺率はその地域での一年の自殺者数を10万人あたりの数にしたものです。
また、年齢調整された自殺率も良く利用され、これは該当地域の年齢構成が標準的な年齢構成だったらどのような自殺率になるかというものです。
注意点としてこの標準的な年齢構成というものは場合によって違い、国際比較の場合は世界の平均年齢構成、国内での比較の場合は昭和60年のモデル人口を使うそうです。*1
国別の自殺率は以下にあります。
List of countries by suicide rate - Wikipedia
周知の通り先進国(定義が難しいですが)では日本・韓国が高いです。
低い国はイスラム圏国家が押し並べて低いです。イスラム教は自殺に非常に厳しいからとされているようです。
次に低いのは南米国家です。ほとんどの国がカトリックです。信仰心が薄くなってきている欧米国家と比べて信仰心が強いためでしょうか。キリスト教もイスラムほどではないですが、自殺に厳しいです。
アジア圏ではインドネシア(イスラム圏)、マレーシア(イスラム圏)、フィリピン(カトリックが多い)が割と低いです。フィリピンの人々がカトリックへの信仰心が強いことは私がフィリピンに行ったときにも感じました。
なんとなく、禁じられて自殺しないのではなく、自殺したくならないような国を知りたいのでもう少し見てみます。
ギリシャはキリスト教圏ですが、イスラム圏に食い込むくらい自殺率が低いです。
アジア圏でキリスト教でもイスラム教でもないのはミャンマー、ベトナム、ネパールあたりです。
特にミャンマーは非常に自殺率が低いです。年齢調整された自殺率が日本の1/3以下です。
ちなみにスペインやバングラディッシュなどは自殺率が高くは見えないのですが、わざわざ別のwikipedia記事を作って、「○○の自殺が多いとされている」などと書いてあって謎です。
ちゃんと図とか作りたいところです。そのうち追記します。
*1